強運の持ち主
著者:瀬尾まいこ
出版:文藝春秋
自分の考えがどうしてもまとまらなくて、どうしようもないとき、
自分の考えの後押しをしてほしいとき、
私は占いに行ってしまいます。
結果が全て当たったかどうかは微妙ですが、
すがりたい!という気持ちで行ってしまいます。
だから、この本の冒頭に描かれている、
主人公の占い師・ルイーズ吉田のイカサマ占いノウハウには、
複雑な気持ちになりました。
元OLの彼女は「これで、三千円。ちょろいものだ。」
なんて言っちゃう姿勢で占い師の仕事をしているのです。
そんなルイーズ吉田には、
一緒に暮らす通彦という彼がいて、
その彼こそがタイトルである「強運の持ち主」なのです。
でも、付き合いが2年になっても、
彼はずば抜けた才能を発揮するわけでもなく、
ただただ穏やかな生活が過ぎるだけ・・・。
一冊のなかには、ルイーズ吉田の元へやってくる
様々な悩みや事情を抱えたお客さん、
弟子入りを希望する若者、アシスタントの女性、
そして通彦とのストーリーが短編で収められています。
ほんわかしたエピソードのなかで、
ルイーズ吉田がある気づきを得るところが、
瀬尾さんらしい、さりげなさで書かれていて素敵です。
「当たる当たらないは問題じゃなく、
相手が納得する答えを出さないといけない。」
とは、作中の言葉ですが、
なるほど、
受け取る方もそれを期待しているなぁと思いました。
結局は、受け取った結果をどう解釈するか、なんですね。
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この本の装画を担当された、コイヌマユキさんの作風が好きです。
1980年生まれとのことで、同年?!
彼女のプロフィールページはコチラ
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