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2009年2月

2009年2月23日 (月)

ミスター・ロンリー

2007年 イギリス・フランス
監督:ハーモニー・コリン
出演:ディエゴ・ルナ、サマンサ・モートン


マイケル・ジャクソンのモノマネを続ける青年が、
マリリン・モンローとして生きる既婚女性に想いを寄せ、
自分を見つめなおす、とても切ないストーリーの作品。
「天国の口、終りの楽園。」でのガエルとの共演が懐かしい、
ディエゴ・ルナが主演を務めています。

Misterlonely

パリの街角で「マイケル・ジャクソン」のパフォーマンスを
披露する、一人の青年。
「マイケル」として生きることで
自分の存在意義を確立してきた彼の前に、
ある日、マリリン・モンロー姿の女性が現れます。
一目で恋に落ちた彼が勇気を出して声をかけると、
彼女は提案します。
「夫と娘、モノマネ芸人仲間が暮らすスコットランドに来ない?」
マリリンの傍にいられるなら・・・と、マイケルはパリを後にします。


マリリンに連れられて行った山奥の古城。
そこには、チャップリン、マドンナ、エリザベス女王など、
「他人として生きる人たち」の姿が。
誰もが「本人」としては世の中で生きていけない、
「他人」を演じることでしか自分を保てない・・・
そんな状況に、仲間意識を持つマイケル。


彼らは「史上最大のモノマネショー」と謳った手作りのショーを
企画し、考えをぶつけ合いながらも本番に挑みます。
しかし、そのショーの直後、悲しい出来事が起こり、
マイケルは、「本人」としての人生を歩み始めます。

劇中のマイケルの言葉に、
「世の中の流れが、僕には早すぎる」という表現があります。
時代の移り変わりの早さの中で、順応しつつ自分を持つことの難しさ。
繊細な考えがマイケルを追い詰め、
その苦悩は、マリリンによって解き放たれたのだと感じました。

哀愁漂うボビー・ヴィントンの名曲が、
複雑なストーリー展開に柔らかさと切なさを演出して、ぴったりでした。

公式サイトはコチラ

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2009年2月22日 (日)

旅するジーンズと19才の旅立ち

2005年・アメリカ
原題:The Sisterhood Of The Traveling Pants 2
監督:サナー・ハムリ
出演:アンバー・タンブリン、アメリカ・フェレーラほか

アン・ブラッシュアーズの大ベストセラー
「The Sisterhood of the Traveling Pants」の映画化作品で、
2005年に公開された「旅するジーンズと16才の夏」の続編。
私は「16才の夏」を見ていませんが、十分に楽しめました。

Sisterhoodjpg

主人公は、
マタニティ教室時代から一緒に過ごしてきた、4人の少女たち。
スケッチが趣味という内気な性格のリーナ。
情熱的で優等生タイプのカルメン。
母親の自殺という心の傷を隠して陽気に振る舞うブリジット。
どこか冷めた性格のティビー。
外見や性格がバラバラでも仲の良い彼女たちは、
それぞれ違う大学へ通い始め、夏休みに久々に会うことになります。

ハイスクール時代とは、心の距離を感じ始めた彼女たちは、
16才の時に古着屋で見つけた
「誰が履いてもぴったりなジーンズ」を、
夏休み期間中に一週間ずつ履き回すというルールを再開します。


幸運を引きよせ、4人の友情が再び深まるように・・・
との願いが込められたジーンズは、
それぞれが抱える心の闇やトラブル、
恋の悩みといった場面をつなげていきます。

少女から大人への過渡期の心の脆さや切なさが描かれていて、
「ガールズ青春ムービー」の枠以上の面白さを感じました。

公式サイトはコチラ


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JBさんの自叙伝で写真を見ていたギリシャのセントリーニ島。
白壁と青い海がとてもキレイで行ってみたくなりました。

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2009年2月 1日 (日)

ぼくを葬(おく)る

2005年・フランス
原題:Le Temps qui reste
監督:フランソワ・オゾン
出演:メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー


ある日、思いがけず、余命3か月を宣告された
主人公・ロマン。
彼が延命治療を受けず、死を受け入れることに決め、
自分の余命と向き合う「生き方」を描いた作品です。

Bokuoku

ロマンは、31歳のフォトグラファー。
ファッション雑誌の撮影など仕事も私生活も順調な彼は、
撮影中に倒れたことから、ガンに侵されていること、
余命が3か月であることを医師に告げられます。

病院を後にした彼は、
大切な人、風景、瞬間を心に刻むかのように、
デジカメのシャッターをきり始めます。

強引に別れを告げた後で恋人の寝顔をそっと撮影する場面、
仲たがいをしていた姉とその子供の姿を、
後ろからそっと撮影する場面。
きっと彼らはロマンが世を去った後で、
自分たちに向けられた深い愛を知るのだと思うと、
涙がこみ上げました。


自分の人生がもう長くないと知ったロマンの行動は、
動揺、苛立ち、悲しみ、孤独、諦めが入り混じり、
とても複雑に描かれます。

きわどい展開、シーンも多々ありますが、
「自分が生きた証を未来へ残したい」と、
彼が希望を見出す展開に引き込まれました。
静かな夕日のラストシーンがとても美しかったです。

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